静岡

大型で非常に強い台風19号は12日、伊豆諸島近海を北上し、東日本に接近した。夕方から夜に静岡県か関東

に上陸する見通し。静岡県内各地でも同日午前から強い雨が降り、御殿場市内で男性1人が川に流されて行方

不明になったとみられる。菊川など7市町内で避難指示、東部伊豆地域などで避難勧告、県内ほぼ全域で避難

準備・高齢者等避難開始が発令された。御殿場市中山で12日午後0時15分ごろ、「男性2人が川に流された」と

119番があった。地元消防によると、このうち40代の男性1人が救助されたが、1人の行方は分かっていない。県

危機管理部によると、11日午後11時10分ごろ、下田市で自宅の屋根瓦を修復していた男性(62)が滑って落下

したと通報があった。男性は右足首を捻挫し、救急搬送されたという。



 静岡市駿河区の大浜海岸に近い西島地区では12日午前9時半ごろ、一部で道路などの冠水が発生。同市消

防局によると、住民からの通報が複数寄せられ、避難のため高齢女性1人を救助したが、けがはないもよう。付

近では一時、腰辺りまで水位が上昇した場所もあり、近隣男性は「夕方にまた満潮になるので心配」と話した。

 気象庁によると、伊豆市湯ケ島では降り始めから12日午後1時までの総雨量が565ミリに上り、修善寺川は避

難勧告の発令目安となる「氾濫危険水位」を超過した。

 国土交通省によると、狩野川の徳倉水位観測所(清水町)では同日午前9時50分ごろ、「氾濫注意水位」に到

達した。今後水位はさらに上昇する見込み。国交省沼津河川国道事務所は午前5時40分から、狩野川の水位

上昇が予想されるため狩野川放水路を開放して放流を始めている。担当者は「不要な外出を控え早めの避難

を」と呼び掛けている。

 中部電力と東京電力によると、同日午後2時現在、県内の停電は函南町や沼津市などの計約2300戸で起き

ている。